DXハイスクール
お仕事体験
未来の学びをつくる|第1回 DXハイスクール事業に取り組んだ理由
今回から、BIMLabが取り組む「DXハイスクール構想」を、最初の具現化プロジェクトである相模原城山高校の記録として全4回の連載でお届けします。
企業が教育に踏み出すまでの背景、学校との対話、現場での準備、そして授業当日の様子まで。
この連載では、構想がどのように形になっていったのかを記録していきます。
はじまりは、社内イベントの一日だった

「子どもたちに、BIMに触れ、未来へのワクワクを感じてほしい。」
そんな思いから始まったのが、社内グループの子どもたちを対象にした“お仕事体験プログラム”だった。
当初は、建設DXに取り組む企業として、BIMを身近に感じてもらうための小さな企画にすぎなかった。
しかし、実際体験した子どもたちからは大きな反響があり、私たちは未来を感じました。
「難しそう」から「楽しい」へ
子どもたちは、3Dモデルが映し出される画面に興味深々で、 自分の理想の家を考えながらプランニングしたり、 BIMで形になった建物の中をVRで歩き回ったり、
BIMを「難しそう」から「楽しい」「もっと知りたい」へと変えていく瞬間が次々と生まれました。
「自分で操作できるの?」
「どうやって作ってるの?」
「もっとやってみたい。」

自分の手で建物をつくり、発表し、体験する一連の流れは大きな達成感につながり、次の学びへの意欲を引き出す貴重な機会となりました。
この体験を通じて、私たちが強く感じたことは
“本物のデジタル技術に触れる機会が、子どもたちには圧倒的に足りていない。”
そして、
“企業が未来の学びに関わることは、社会に果たすべき役割のひとつなのではないか。”
この気づきが、DXハイスクール事業へ取り組むべき原点となりました。
学生イベントが開く“デジタル教育”の入口
「学生向けのイベントは、デジタル教育の入口としても大きな価値があるのでは?」という問いが生まれた。
イベント後、チームでは自然と議論が始まりました。
- DX体験は未来の社会に触れる貴重な体験になり得る
- 未来の人材育成として事業価値があるのではないか
- 会社として社会貢献にもなるのではないか
教育DXも進んではいるが、まだ
子どもたちが“本物のデジタル技術”に触れる機会が少ない。

私たちが持つ点群・3DGS・BIMの技術は、本来は建設DXのためのものだ。
しかし教育の現場に持ち込めば、「自分の学校をデジタルで再現し、さらに活用する」という唯一無二の学びになる。
企業として教育に踏み出すことは簡単ではない。
学校の事情、授業コマ、著作権、再委託、安全管理。
乗り越えるべき壁は多い。
それでも、
「未来の種まきとして、教育に踏み出すべきではないか」
という思いが、膨らんでいった。
DXハイスクール向けコンテンツの企画へ発展
こうして生まれたのが、「DXハイスクール構想」だ。
この構想は、単なる授業提供ではなく、 学校の課題に寄り添いながら、 点群・3DGS・BIMを教育に翻訳し、 探究学習やキャリア教育に活かすための取り組み。
柱は3つ。
- 点群・3DGSによる“自分の学校のデジタル化”体験
- BIMを使った建築・都市の学びの入り口づくり
- e-learningによる継続的な学習支援

企業としての技術を教育の現場にどう届けるか。 その答えを探す挑戦が、ここから始まった。
「構想」から「プロジェクト」へ
構想を掲げた私たちは、最初の一歩を踏み出すために学校との対話を始めました。
その中で出会ったのが、神奈川県立相模原城山高等学校様でした。
学校が抱える課題、先生方の想い、地域とのつながり。
丁寧にヒアリングを重ねる中で、この構想は自然と学校の現場と重なっていきました。
そして、2026年7月。
正式にご依頼をいただき、構想は「プロジェクト」へと姿を変えました。
教育の現場で、DXハイスクール構想が初めて形になる瞬間。 ここから、私たちの挑戦が本格的に始まります。
次回予告
第2回では、 相模原城山高校様との出会いと、企画が形になるまでのプロセス の記録。
学校側の課題、最初の打合せ、 そして「自分たちの学校を素材にする」という教育効果の発見。
構想が現場のニーズと結びつき、 プロジェクトが動き出す瞬間を記録していきます。